美川憲一さんのものまねを始めたのは、模合仲間の誕生日にサプライズ余興をやったのがきっかけなのよ。
今から約12年前かしら。当時は、アパレル販売員をやっていたのよね。運命のいたずらかしら、その時に仕事を辞めることになったの。
これしかないという状況になったのよね。元々、歌手になりたかったから、ものまねでも歌える仕事に燃えたわ。
今だから打ち明けるけど、最初は似てなかったわよ。テレビに出ている自分を見てショックを受けたわ。
そこから美川さんのファンクラブに入り、コンサートに行って、CDを買って、歌やしゃべり方を勉強したわよ。
一番はメイクね。実は、絵を描くことも好きで、ヘアメイクの仕事にも興味があったの。
「似せる」ためにどうしたらいいか、実験的に色々やったわね。美川さんのご自身のメイクも変わってきているから、動向を追うのも大変!
ここだけの話、メイクは今のほうが真似しやすいのよ。
数年前、ご本人にお会いする機会があったの。ものすごく優しい方よ。
「自分の世界があっての“ものまね”でないとダメよ」とアドバイスを頂いたわ。ものまねを初めてから10年目だったかしら。
それからオリジナルを出したの。心の持ち方が違ってくるわね。「頑張りなさいよ」と言ってくれたので、後はやるだけね。
「魅力的なステージを創り上げたい」というのが【魅川】の発信なの。「また見たい」「また会いたい」と思われる人になりたいと思っているわ。
そこはホテルも同じよね。「また来たい」「また泊まりたい」と思ってもらう。そのためには、本物でなければいけないと思うの。
私はものまねだけど。でも、真剣にものまねをさせてもらっているわ。